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新しい都 第4話

ニートマンは深夜家族に気づかれないように変装をする。コスチュームは緑を基調としたもの。昔見た映画にそういうのがあったからだ。 近所をフラフラパトロールしていると早速事件だ。警官に職務質問をされた。思わずスタンガンを握りしめる。
「ヒーロー?あのね、いくら犯罪者相手でも警棒で殴ったりスタンガン食らわしたりしたら君にも責任が及ぶんだよ?」
「パトロールは我々に任せて今日は家に帰りなさい。」

ニートマンは、キレた。

警棒で殴り掛かった。殴り掛かったがすぐさま反撃され地面に腹ばいにされた。
「クソッ!クソッ!」
無線で連絡を取りつつも警察はニートマンをよくわからない柔道の技で固めている。
「何なんだね君は。精神病院へ通ったことはあるかい?」
近くの警察署での取り調べは屈辱的だった。

ニートマンは奇行が親にばれ、罰として部屋のパソコンとスマホを取り上げられた。

ここまで一気に描いて思った。俺は仕事をやめてまで何をしてるんだろう。 内容も暗い。もっとヒーローが悪役を倒すものでいいではないか。これでは主人公が悪者ではないか。 男はピエロに電話した。
「ピエロ、ニートマン今アップしたんだけど読んで。」
しばらく読んだのちピエロは言った。
「これさ、アニメ化無理だわ。」
「当たり前だろ。」
「いや、漫画描くんならアニメ化目指すべきだろ。」

何かが弾けた。ピエロの素人然とした感想に衝撃を受けた。そうか、高い目標を持って挑むべきなのだ。

「じゃあピエロならこのニートマンどうする?」
「とりあえず手からビーム出すわ。」
「それ採用。」

俺はリアリティというものを履き違えていたようだ。主人公が警察に捕まってどうする。 よし、次のニートマンはスーパーパワーを手に入れる展開にしよう。 コメント欄をのぞく。

「w」

ここからだ。男はつぶやいた。幸い時間はある。ここからどこまで漫画を描くかにかかってる。 世界で日本にのみ起き得るジャパニーズマンガドリーム。ウェブ漫画だってアニメ化する昨今。 男は誓った。新都社の読者に認められるまで描き続けよう。

ニートのピエロから
「デートなう」
というメッセージがきた。

男は自分がやってることが正しいのかどうかわからなくなって9%のチューハイを3本飲んで寝た。


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